手摘み玉露、片時も手間を惜しまない本物
■「手摘み玉露 秘園の露」はどのようなお茶?
丁寧に手摘みすることでやわらかみのある舌触りと上品なうまみが生まれる。うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、濃厚なうまみが凝縮されたもの。最上のうまみは長い年月をかけて積み重ねられた肥培管理から作り出される。ひとくち含めばまったりと玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。
宇治田原産手摘み玉露の深い甘みの余韻に浸る
3人分の淹れ方をご案内させていただきます。
■用意するものはなんですか?
「茶葉」「急須(180ml以上のサイズ)」「湯さまし器」「玉露碗(60ml)3つ」「大さじ(無ければカレースプーン)」「沸騰させたお湯100°Cで200ml」「布巾(フキン)」
■美味しく淹れるポイントは?
湯温が高いと渋味が出てしまいますので人肌程度(約40°C)までゆっくり湯さましをすることがポイントです。ヤカンなどで沸騰させたお湯を自然に湯さますと、40°C程度になるのは1時間以上必要であることから現実的ではありません。
■「手摘み玉露 秘園の露」の一煎目の湯さましは?
まずは、湯さまし器(無ければ浅く平ための器、ごはん茶碗などで代用)1つと60mlの湯呑を3つ用意し、熱湯を湯さまし器にお湯を約200ml入れ、湯さまし器が温かくなるまで待ちます(5〜10秒)。そして、湯呑3つに8分目程度まで注ぎ分け、今度はそのままの状態で15分以上待ちます。また、湯さまし器に残ったお湯は二煎目の時に使用しますのでそのまま残しておきます。お湯が冷める時間は、季節などの関係で環境が違いますのでここからは手の感覚で確認してください、基準は『湯呑に触れ続けてもほとんど温かさを感じない温度』が40°Cであるとご理解ください。
■茶葉を入れてどうすればよいのでしょうか?
次に急須へ茶葉を大さじ3杯(カレースプーン代用可)入れ、3つの湯呑から湯さましした40°Cのお湯をすべて急須へ注ぎ入れます。一煎目は2分待ち、待っている間に湯呑の水滴をふき取っておきます、出来上がった秘園の露(浸出液)は急須から回し注ぎで注ぎ分けます。そして、二煎目も美味しく味わっていただくために最後の一滴まで絞り切ります。それでは一煎目を召し上がってください。
■回し注ぎとは?
回し注ぎとは、「1・2・3と注ぎ3・2・1と戻りながら注ぐ」、これを繰り返して均一の味わいにする注ぎ方です。
■二煎目以降も楽しむ方法を教えてください。
更には、二煎目ですが、ここでは湯さまし器に残っているお湯を使用しますので既に湯さましができており、気を付けるのはお湯の量だけです。急須の中の茶葉の状態を確認し、お湯を入れて茶葉がちょうど浸る程度の状態をイメージしてお湯を入れます、また湯さまし器に残ったお湯は捨ててください。待ち時間は先程の半分で充分、1分待ってください。そして今度は湯さまし器に二煎目の秘園の露(浸出液)を注ぎ入れた後に、3つの湯呑に注いでください。更には、三煎目以降も召し上がられる際は湯さまし器にお湯を90ml入れて湯さまし(20〜30分程度)をして…「お湯が冷めたら抽出時間は1分で、出来上がったら湯さまし器に注ぎ入れ、湯呑に注ぎ分ける」を繰り返してみてくださいください。 是非、本物の玉露の深く甘い余韻に浸ってみてください。
手摘み玉露とは〜プレミアム手摘み玉露
■プレミアム手摘み玉露とはどういうものですか?
「自然仕立て」といわれる手摘み用茶園につくり上げ、棚を組んで遮光(藁や寒冷紗などで覆いをし、日光を遮断すること)して栽培します。そうすることで、柔らかい上質な芽の状態を長期間維持→(整備して芽の状態を維持して適期を迎えることができます。もちろん、土は養分たっぷりの充分な肥培管理をされた状態ですので、養分も茶葉へ蓄積されています。そして、その葉を一枚一枚人の手によって丁寧に摘み取られたお茶、それが手摘み玉露です。 また、「プレミアム手摘み玉露」とは、京都府内産の玉露であり棚被覆栽培され、品質審査会で高品質と評価され、認証委員会(公益社団法人京都茶業会議所)に認められたものを「プレミアム玉露」としています。また、プレミアム玉露の中でも、自然仕立て園の柔らかい新芽を手で小さい葉(霜かぶり)を残し、折るようにして丁寧に摘み取られたものを「プレミアム手摘み玉露」としています。
本物の玉露を目指し、つくり上げた逸品
■本物の玉露?
今、世の中には数多くの「玉露」が存在し、味や香り、仕上げも様々。それだけ多くの商品が乱立しているからこそ「本物の良さにこだわる時代」と八代目は語る。本物の玉露を目指した上で、まずは「手摘み玉露」であること。さらに、恵まれた環境と生産者の手間暇かけた土づくりがあってこそ実現する「押しの利く玉露」。うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、濃厚なうまみが凝縮された証。ひとくち含めばまったりと玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。